昨日の《Piano Collections FINAL FANTASY XV ―夜に満ちる律べ― CONCERT》に来てくださった方、本当にありがとうございました。
この春は(自分の基準では)怒涛のような日々が続いておりましたが、この2週間は特に山場で、昨日のピアコレ1日2公演というのは間違いなくその頂上でありました……!
思えば昨年、FFXVのピアノアレンジに関わらせていただいてから9ヶ月くらいになりましょうか、私個人にとっては今回のコンサートが一区切りなんだろうかと考えると(もちろん今後も更なる展開と、それに関わっていけることを望んでいますが)、改めて色々な経験をさせてもらったなぁとしみじみ思います。中国の発売記念イベントに急遽で参加したり、ニコ生で演奏したり。
作品に関わる多くのスタッフの方とお会いする中で強く感じたのが、FFXVというのは大変な難産の末に生まれた子に違いないのだけれど、しかしそんなこととは関係なく(または、だからこそ?)、大勢から大変な愛情を注がれ、寿がれた幸せな子なのだな、ということ。もちろん下村さんをはじめ、音楽に携わるスタッフの愛もそうで、そんな中で公式の演奏会という大役を拝命したことは光栄の至りでありました。
昨日の演奏会で、そんなFFXVだからこそ、ファンからの愛情も本当に大きなものなのだなぁ、ということを改めて感じました。客席の皆さんから感じる連帯感といったら! 私自身、ルーナ役の北川さんがMCに決まったということも直前に知って、朝のテクリハで壁面投影の映像を初めて拝見し……といった中で自然と心のボルテージも本番に向けて上昇を続けており、もうその時点でいちファンとしてお客様方とシンクロしていたのかもしれませんが。こういうことを言うと傲っているようですけれども、会場中で同じ夢を見られたような、そんな気がちょっとしています(アンコールとか)。弾いていて客席からあれだけすすり泣きが聞こえる本番なんて滅多にないよ!!
FFXV、もちろん国民的RPGのナンバリングタイトルだし、オープンワールドものとしての世界レベルの大作に違いないんですけど、決してウェルメイドで傷一つない完成形を目指したというふうにも見えず、なんとも独特な歪みみたいなものも備えてますよね(決して悪い意味ではなく!)。私はなんだかそういう部分がとても好きで、関わらせていただいたからというだけでなく、特別に生涯心に残る作品になりそうです。10年以上、本当に発売を待ちわびていた根っからのファンには「にわか」と言われてしまうかもしれませんけど。
改めて、昨日ご来場のみなさま、そしてスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
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