指揮科!?
はい、実は指揮そのものを教える立場ではなく、指揮法の授業やレッスンの手伝いをするピアニストなのですが、立場としては表題のようなことでございまして。懐かしき上野の森にまた通うことになりました。
仕事をしつつ指揮について学べる機会でもあるという、ありがたい話。
調布音楽祭にも登場するプレトニョフもそうですが、ピアノを弾いていると指揮にはどうしても興味が出てくるところ。指揮をするようにピアノを弾け、というのはよく言われる話ですが、そこには重層的な含意があったりします。呼吸とか物理的な運動とか。
今日も「副科」の指揮の授業だったんですが、ここで「重力」というキーワードが登場。ひとつひとつの拍を出すときの手の動きは、実は重力加速度の働きを模しているのだ(意訳)みたいな話です。重力というのは拍だけでなくて、音楽の3要素すべてに影響しているなあ、というのが実感。音楽だけでなく、人間の知覚にとって重力の影響というのは思っている以上に大きいのだろうな、などと最近つらつら考えるんですが、そういえば以前に読んでとても難解に感じていた瀬名秀明の短篇集『希望』 (ハヤカワ文庫JA)も、そんな現在の実感をあわせて読めばすとんと腑に落ちるのかしらん。確か、根底にあるテーマは重力だったような。
話が完全に脱線しました。ともかく、指揮をこっそり学びながら色々と考えも深まると良いなあと思っております。そうそう、指揮に関してはまた近々なにかおしらせできることがあるかも!? 楽しみにお待ちくださいね。
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